2004年10月21日

ぐるぐるまわる!?

以前、「ソフトウェア受託開発業」を名乗っていてもその実、色々なパターンがあるという記事を書きました。

今回は、そのうち、「技術者送り込み型」についての笑えない話について書き込ませていただきます。

参照 ソフトウェア受託開発業?

この形態を主流としているのは、前職でかなり上位の管理職か営業の方が独立された中小ソフトウェア会社に多いようです。

つまり、これまでの付き合いから、見込み客・商談先を既に多く抱えている方々が中心となっている会社です。

しかし、背負う看板が小さくなったので、初めから新規のお客様から仕事を直にいただくのはかなり困難です。

ですので、仕事の掘り出し先を、大手のソフトハウスや、これまでは下請で使っていた会社に多く求めたりします。

これならば、これまでの人脈をフル活用して、かなりの案件を確保出来ます。単価は安くなりますが...

・・・・・

さて、仕事はいただいた。しかし、誰がやるの?

小さい会社なので、技術者の新規採用もままなりません。

共に会社を創った、または共鳴して入社してきた技術者はいるにはいますが、全く足りません。

そこで、またまた人脈を頼ります。

今までの関係から、嫌とはいえない会社がいくつも出てきます。こうなると仕事が回転し、動き始めます。

古くは、銀行のオンラインプロジェクトや損保・金融など、ビッグプロジェクトが発生する度、全体では何百人・何千人の技術者が必要でしたので、受注したメーカから回りまわって、小さなソフトハウスでも、おこぼれで10人・20人などというオファーがあった筈です。

今もその仕事のやり方が変わっていない会社も多い事でしょう。

ただ、このような会社が増えてくるとどういう事が発生するでしょうか。

想像つきますよね。
笑えない話です。

ある中小ソフトA社はSE5名欲しい−というオファーを大手ソフト会社から受けました。

自分の会社には要員がいないので、すぐにその話を単価を下げてB社とC社に依頼。

さらにB社、C社も同様に協力会社に声をかけ....

そしてついにある会社からA社にそのオファーが来てしまいました。

そうです。ぐるっと一回りして自分に返ってきちゃったのです。

先日、お付き合いはないものの、普段、案件情報をいただいている大手の方が、これと同じ経験をされたらしく、嘆いていらっしゃいました。

また、似てる話としては「技術者経歴書」(スキルシート)もぐるぐる回ります。

これは案件情報とは逆で、「この技術者がお役に立てる仕事はないでしょうか?」という営業の提案用ツールとなっております。

それを受けた会社は、書類の社名のみ自社名で上書きし、それをもってまた次の営業に走る。そして次の会社も。

次も...そうしているうちにスキルシートが最初の会社に戻ってきてしまった。

これも昔実際に見たことがあります。

営業の方にとっては、「技術者が足りない。誰か助けて!!」というお願いに応えることで、お役立ちの感覚を持たれるようです。

私も、全てを否定はしません。ただ、問題は感じます。

これを読まれたみなさんは、どうお感じになりますか?

(続く)

シグマクレスト
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sigma1126 at 17:17│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!
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