2017年11月13日

■外に出よう

DSC_0035晴天ながらも非常に冷え込んだ週初めの朝となった。この秋は、季節遅れ的な台風などで、特に週末に天気を崩す連続だったので、「XXの秋」もやや消化不良。

唯一、読書は進んだが、夏から秋、そして冬へと向かう季節の移り変わりの味わいはやや希薄な感じがする。「晴耕雨読」の如く、自然に逆らわずに、淡々と日々の努めに励みたいところだが、まだまだ修行が足りないらしい。

「自然に逆らわない」と言えば、この立場の割りには内向的な自分が、「最近ややこもってるなぁ」と感じた時に、思い出す言葉、標語がある。

・・・・・



「外に出よう」。

これは、とあるお客様の事務所内の貼り紙にあった言葉。かれこれ、30年以上前の事となる。当時、自分は就職した最初の会社に所属していた。そのお客様と出会うまでは、一介のプログラマとして、仮にお客様先に訪問したとしても、ワンショットであった事がほとんど。

その後、初めて、「システムエンジニア」らしい役割を任せられ、プロジェクト当初より、長きに渡り良い経験をさせてもらうことになるのだが、この標語に出会ったのは、そのプロジェクトが総合テストのフェーズに入り、しばらくお客様先常駐で、共にシステムの品質を向上させていく−という時だった。

その後も、当該プロジェクト参画を契機に、幾度ともなく、このお客様の事務所にお邪魔することになるのだが、どうしても、この標語が気になったので、伺ってみたことがある。

すると、

「書いてあるとおり。事務所の中に居座るのではなく、積極的に外の風に当たれ−という事ですよ」とのこと。

確かに、このお客様はそれを実践されていて、我々との打合せも、お客様先だけではなく、いや、どちらかと言えばほとんどは、こちらの事務所まで足を運んで頂いてのものだった。

これ、一瞬当り前の事のようにも思えるが、誰もが知る超大手企業の情報システム部門のふるまいと考えると、その謙虚な考え方と行動には驚きを隠せない。人は誰しも意識しょようがしまいが、相手と自分の背景から、上下関係を感じ、もし「相手が下」という感覚を持ったならばなかなか自ら外に出ることはしないだろうからだ。

それが、このお客様の強さの一端なのだと感じた「標語」。

翻って自分達の事を考えてみる。仕事を覚えた。ある程度成長した。落ち着く場所が出来た。ある意味、一旦「居場所」を獲得すると、その場所が無理がなく気持ち良いだけに、なかなかそこを抜け出そうとはしないもの。

人も会社も同じことが言えるわけで、"今その場所"に落ち着いてる時間が、実は見えないところでは何かに置き去りにされつつあるということなのだ。もちろん、やっとの事で辿りついた場所。ほんの少しの休憩は必要だが。

「外に出よう」。

これは、自らが自らの殻を破り、より良い環境、風土を作り上げていく事、そしてより自らをブラッシュアップし続けることの大切さを、自分に教えてくれている。


sigma1126 at 10:30│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(0)この記事をクリップ!
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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
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