2015年04月15日

■仕組みを変える

DSC_0324「そうこなくっちゃ!」・・・久しぶりの晴れ間の見える朝。やはり、春はこうでなくてはいけない。いわゆる「菜種梅雨」明けの1日。昼ごろには一旦崩れるようだが、夕刻から夜は再び持ち直す予報となっている。気持ちの良い1日を過ごしたいと思う。

そういえば、会社事務所近くの「ソニー通り」。五反田駅前から3つほどの信号は、それを渡る側から見ると、異常に長く待たせれる。効率よく反対側に渡るにはちょっとしたコツが必要で、タイミングをピタリと合わせられると、自分の心の中は密かなガッツポーズが出るほどだ。恐らく、近くに住む方、出勤している方は似たような体験をされてることだろう。

その信号の間隔が、どうやら変わった。これまで何年も身体に染み込んでいた「赤」の時間が、体感凡そ半分くらいに。これまでとの違いに、静かにパニックを起こした方も自分だけではないはずだ。何年も変わらなかったこの信号のコントロールを変えたものはいったい何だったのか。


・・・・・

仕組みというものは、それを構築して運用にのせる事は大変な事ではあるが、それを「変える」事は、場合によってはそれ以上の労力と困難を伴うものだ。仕組みやルールというのは、それが出来るには何らかの確固たる理由、背景がある。なので、それを構築して運用する過程では何度も何度もその目的を内外に腑に落とす事が当たり前のように行われる。トップダウンで行われる事が多いのでなおさら染み込み易い。

そして、一旦運用にのってしばらくすると、それが普通となり、習慣化される。それはいけないことではなく、むしろ当初目的に沿った成功の姿でもある。運用にのって落ち着く事で、目的を達成したか否かを評価するフェーズ、落ち着いた状態となる。

だが、やがて、その仕組みにメスを入れざるを得ない時も当然やってくる。導入時の背景と状況が変遷したり、その目的そのものを揺るがす事態が発生するからだ。外部環境が変わる、内部環境が変わる、集団を構成する人が変わる・・・要因は色々だが、逆説的に言うと、仕組みは導入直後から既に時間と共に劣化が始まっていると言ってよい。ひょっとすると、企画当初からそれが始まっているのかもしれない。

一度集団に染みついた仕組みやそれを運用する習慣をひっくり返すのは非常に難しい。時間が経っていればなおさら、当初目的や背景を知らずして、当たり前のようにそれと共に過ごしてきた面々からすれば、まずは「え!?」となる。なので、啓蒙は染み込んだ習慣をぶっ壊す事から始めなければいけない。集団の大小を問わず、これはある。

これを丁寧に行うか否かというのが非常に大事で、その再構築・導入するモチベーションに大きく影響する。但し、もたもたしていれば、さらなる状況の変化で機を逃す事となる。

要は、いかに変化に対応し易い状況を、集団に作りこむか−という事が大切なのだろう。集団が柔軟性に富んだものにするには、日頃からの啓蒙が必要だ。また、何かの作戦を実行する時、仕組みを導入する、変える−という時は、必ずその背景と目的が十分に説明され、さらにその寿命を終える条件も説明しておかなければいけない。

ちょっとした信号の変わり具合で、色々思いにふける朝でした。

ところであの信号、何年も変わってない印象だったのに、何故今、こんなにドラスティックに変わったんでしょう・・・。

sigma1126 at 08:51│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!
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