2012年10月09日

■攻撃的守り

守り厳しい残暑を乗り越えたと思ったら、台風や、暑さのぶり返しなど、季節の変わり目特有の陽気が続いた。「今日は上着が要る?長袖?それだと暑い?」などと、着て出て行くものにも悩ましい日々。が、今週からは、ようやく「秋本番」といって良い気温が1週間は続くようだ。

今のプロジェクトがスタートしてから凡そ10ヶ月。システムを利用されるお客様の下での1週間のヒアリングから始まったこの仕事。ヒアリングから設計、そしてプログラム開発−とフェーズは流れていく。途中紆余曲折はあったものの、最終的に「お客様のために」という気概は変わらない。

「プリグラム開発」のフェーズになると、プロジェクト参画メンバーが一気に増加し、嫌でも日々色々な事が起こるものだ。



・・・・・

・設計作業の遅延、不備による影響
・参画するメンバーの調整、役割分担とスケジュリング
・技術的な問題

などなど、この開発フェーズが蓋を開けると、そこまで眠っていた問題が一気に顔を出す。もちろんこれらを事前に察知し、何らかの策を講じられる事がベストではあるが、残念ながら、これをゼロに抑えられた経験は今のところほぼ無い。

こんな状況ゆえ、このフェーズの当初は準備や課題解決に追われ、なかなか思ったような作業進捗とはならない。ビハインドな状況で攻められっぱなし。「ドーハの悲劇」のラスト数分のようなネガティブな守りで時が過ぎていく。近視眼的に今あるピンチを凌ぎきる事に専念せざるを得ず、疲労も溜まる。

この1、2ヶ月は、丁度こんな状況だった。

だが、そんな一見厳しい状況の中でも、少しでも先を見た作戦が1つ、2つとうっていき、それが軌道に乗り始めると、同じ守りでも若干様相が変わってくるものだ。もちろんまだまだこのチームを成功に導く課題は多数ある。が、その課題を先を見ながらこれまでよりは長いスコープで解決にあたれる状況になってきたという事だ。

まだまだ守り。だが、攻撃に転じる為の守りの時期。もうひとふんばりで、攻めにかかれるだろう。

古い話だが、「攻める為の守り」で思い出されるのが、ボクシングヘビー級のモハメド・アリVSジョージ・フォアマン。圧倒的なパワーで当時敵なしと思われていたフォアマンに対し、序盤は徹底的に守りを固め、相手に打たせるだけ打たせる作戦をとったアリ。ラウンドを重ね、相手が攻め疲れを起こした時、一気に攻めに転じ、ほんの数発の的確なパンチでフォアマンをマットに沈めた。あれこそ攻撃的な守りだったと言えよう。

余裕を持って、本来の「あるべき姿」を追いかけられる楽しい状況を迎えるまで、あと少しの辛抱だ。

sigma1126 at 09:03│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!
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