2012年06月02日

■SEの腕が落ちている?

SE

つい1週間前に、こんな日記を書いた。

SEの腕が落ちている?
http://sigma.livedoor.biz/archives/52016783.html


昨年秋の実体験から、「言われた事しかしないSE」が以前に比べて増えたのではないか−という仮設なのだが、恐らくあながち間違いではあるまい。

何故、そうなってしまったのか。



・・・・・

一言で言うと、お客様と密着する時間が圧倒的に減少した・・という仮説はどうだろう。

自分がこの業界に新入社員から入った頃は、銀行を筆頭に、第×次オンライン化プロジェクトが走っている頃。今でこそ、銀行はいくつかのメガバンクに統合されたが、当事は都銀13行。その分だけ巨大なスクラッチでのシステム化案件があったわけだ。もちろん、その余波は他の金融系、証券、保険にも渡っていた。

製造業も、まさに自前のシステム作りに躍起になっている状況。まさにこの業界は成長軌道にのった時期だった。

当事のシステムはまずは手作業の簡略化によるコスト削減が主目的であったので、お客様と毎日毎夜打合せを重ねながら苦労して業務のシステム化に取り組んでいた。当然、お客様との接点、苦労から得られるものは多かったし、お客様からの感謝の言葉がそれを後押ししていた。

が、今はそのチャンスが激減している。

ERPや、その他パッケージソフトが台頭して、スクラッチ開発経験が激減したこと。恐らくそれ自体はある意味自然な流れであったし、パッケージシステムを導入するプロジェクトを通じても多くの汗をかくことが出来ただろう。

が、その流れも一巡すると、お客様も、それを提供するベンダー側も、「なるべくパッケージはカスタマイズしない」方が、プロジェクトがスムーズに進行することに気付くことになった。

思うに、これこそSEの成長を止めた大きな要因であると見る。

何故なら、パッケージに同梱されている機能を使いこなすためには、お客様の業務を変えるアプローチとなるからだ。つまり、SEは「これがパッケージの仕様ですから・・・」と言って、最も大事な部分はお客様任せ−と振舞うことで、SEは大切であろうお客様との密着感を失っていったということだ。

こういった流れが、良い悪いといってるわけではない。

だが、このままいけば、規模の大きいシステムベンダーであればあるほど、SE力の空洞化を生んでいくだろう。

恐らくお客様は、その事に少しずつ気付いている筈。

sigma1126 at 09:57│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(1)TrackBack(0)この記事をクリップ!
▼システム屋として 

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この記事へのコメント

1. Posted by 尾関 俊彦   2012年06月03日 11:55
SEを人工の一員、効率化の機械の様に扱ってしまった?お客様の求めている視線に立たせる事が大事と思います。未だ未だお客様は真のSEを求めていますので、期待に沿うような訓練が必須の様に思えます。日本の大手SI、大手メーカーには期待しても無理ですが⁈システムの価値創造する人材と経営者が必須と思います。

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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
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