2008年01月15日

■開き直って動く

東京都北区上十条5丁目さんの取組には勉強させられる。

十条と言えば、木造住宅の密集地域で、災害時の火災危険度が最大の5−と指定されてるそうだ。都心での地震災害が取り沙汰されている昨今、地域住民の方も多少なりとも不安を感じながらの生活をされている事だろう。

さて、そんな中、こともあろうか都の「整備地域」として、この北区上十条5丁目は指定されていないそうだ。1丁目〜4丁目迄は指定されており、既に何らかの施策・事業が予定ないし実行されているにも拘わらず・・・だ。

漏れたのか、「手の施しようがない」と見捨てられた結果なのか、都が何故、最大危険度の地域に対して何の手も打たないかはわからない。いずれにしても、役所からは放ったらかしに合っている状況で、何もしないでいざ災害が火災を伴ったとしたら、悲惨な状況になる事が容易に想像出来る。

「俺達ゃほったらかしかい!」
「だから役所ってのは・・・」

という声が聞こえてきそうだ。その気持ち、痛いほどわかる。が、内々で文句言ってるだけでは何の解決にもならない。

この上十条五丁目さん、どうしたか・・・。

都などの役所に対して、わが町も整備地域として認定し、整備計画及びそれを実行するよう求める動きも必要だろう。待っていてもラチがあかなければ、陳情、訴えかけを継続的に実施していかなければならないだろう。

素晴らしいのは、取組はそれだけでなく、地域ボランティアを立ち上げ、初期消火活動の準備に取り組んでいる事だ。マニュアル整備や消化機器についての説明会など、自主的に取り組まれているという。

「北風と太陽」ではないが、このように町をあげて自主的に取り組む姿勢が、都などの役所を動かす原動力にもなり得るのだと思った。

・・・・・

我々も、この例とは異なる日常で、不公平な扱いを受けた感覚を持つ事はある。
「何故、自分だけが・・・」
「あいつらが羨ましい・・・」
と、自分の中で嘆くだけならまだしも、仲間をお茶や居酒屋に誘い込んで、「大グチ大会」に発展させてしまう事もしばしばだ。

これらは、ちょっとしたストレス発散などにはなるだろう。が、客観的には何の根本解決にもなっていない。その妬ましい現場にひとたび戻れば、嫌な気分はまた沸々と顔を出す。

こんな時は、妬みを一旦は捨てて、「開き直って動いてみる」事が解決の突破口になり得る事を、この上十条5丁目さんは教えてくれている。

「あぁ、誰も力貸してはくれなさそうだ。じゃあまずは一丁自分でおっぱじめるか...。」と、開き直って考えてみる。
この切り替え、大切なスイッチだ。

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この記事へのコメント

1. Posted by Toshiちゃん   2008年01月29日 11:02
女房の実家が上十条2丁目でした。
確かにあの近所は交通、生活には凄く便利ですが危ない気がしておりました!
生活空間は色々と課題は多いですね。

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