2007年02月21日

■SEの風景〜仕様変更ですか?

とあるシステム開発の現場の架空の話。

・・・・・

○○システムズ蠅蓮□あす業蠅茲蝓管理会計の機能の一部であるシステムを受託した。

○○システムズはすぐさまSEを数名用意し、お客様からの要求仕様を受け、設計工程をこなす。
ついで、プログラム製造工程にはさらにプログラマーを数名増員しプログラム単品テストを完了した後、結合テストまで完了させた。

プロジェクトは順調に進捗しているかに見えた。

ところが、△△工業のお客様も参画して、実際の運用イメージで動作させてみる「ユーザーテスト」の段階で問題が発生する。

△△工業のご担当いわく、
「勘定科目Yの算出方法は、勘定科目Aマイナス勘定科目Bの筈なのにそうなっていない。」

会計について、少しでも勉強していれば、勘定科目YはA−Bでないといけない事は明白で、これは言わば「常識」の範疇とも言える要件だ。
「そんな基本的なところで・・・」と、○○システムズのマネージャーはやや動揺し、担当SEに話を聞いてみることにした。

担当SEが言うには、「△△工業様より頂いた要求仕様に、勘定科目Y=A−Bではなく、はっきりY=A−Cと書いてあります。その通りに作って何がいけないんですか?」
その後、証拠の要求仕様書も見直してみたが、確かにそう書いてある。
マネージャーは一瞬考えたが、ある決断をした。「それは仕様変更だね。」と・・・。

後日、「A−C」を「A−B」に仕様変更すると、どの程度のプログラムの変更が必要で、それを進める場合、どの程度の費用がかかるか−という内容のプレゼンが○○システムズより△△工業にされた。

「冗談じゃない。そんなの常識だろう。敢えて親切心で要求仕様に盛り込んだ際の単なる書き間違いなのに、何故その修正分の費用がかかるんだ。」と、当然のように△△工業側は思ったのだが、いかんせん証拠の仕様書を提示させられた日にはかなわない。

△△工業は、なくなく追加費用について、起案決裁し、なんとか本番運用にのせるしかなかった。

・・・・・

他業界の方は良くわからないかもしれないが、お客様の△△工業さんの立場にたって読んでいただくと、納得いかない部分も多いかと思う。

こういうケース、実は結構あったりする。
もちろん、お客様側の立場が強く、結局無償で対応するケースがあったり、その行方はさまざまだ。

このような場合、仮にどちらかが提訴して裁判にでもなったらどちらが勝つか。それはより細かい状況を一つ一つ掘り起こさないといけない。

・・・が、ここではそれは置いておいて、「SEとして」という立場で考えてみたい。

数日前の「『たられば』は禁句」の日記の際、コメント頂いた平松社長がおっしゃるように、SEには、「想像力」が求められる。
上の例で言えば、「Y=A−C」と書かれたお客様の要求仕様を見て、「あれっ変だなぁ。普通Y=A−Bだと思うんだけど・・・。」と気付き、次いで、「これはきっとお客様の間違いだ。確認してみよう。」という行動になれば、火種は元々発生していなかった筈だ。

このSE、それが出来なかった理由は二通り考えられる。

1.不勉強で気付かなかった。→やはりSEたるもの、「会計業務」についてのシステムを扱うならば、「会計」について、最低限の勉強をし、知識を付けて舞台に立ちたいものだ。業務系の仕事をする以上、これは避けては通る事が出来ないだろう。むしろ、SEという仕事を通じて、お客様の仕事の生業を学び理解し、少しだも役立てる事−これに喜びを覚えられないとやっていけないだろう。

2.気付いていたが、「書いてある通りに作ればいい」と思った。→これはプロのSEの心構えとしては重症だろう。お客様と力を併せて、システムを予定通りのスケジュールと品質で必ず着地させる。この気構えがないSEにぶつかったお客様は悲惨だ。

今回の例では、書かれていることの間違い−が発端なのだが、「書かれていないこと」で判断に苦しむ事も多々ある。

そのような時におろつかない為にも、

ヽ慮任燭訖念を大前提に
「気付き」を得る為の知識習得
E慘呂靴篤世臣亮韻箏亳海卜△鼎韻気譴「想像力」
と、
づ慘呂靴篤世臣亮韻箏亳海鮖っても想像出来ない事については、聞ける「素直さ」

ケースバイケースではあるが、私達SEは、こんな事を肝に銘じて仕事に取り組みたいものだ。

sigma1126 at 19:48│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!
▼システム屋として 

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この記事へのコメント

1. Posted by ユキコ@リセット   2007年02月21日 23:39
こんばんは。
弊社も多種多様な業種に携さわらせていただいて、言葉や言い回しの違いから起こる認識の違いに泣いたことがあります。
システムは難しいです…。
2. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2007年02月22日 17:39
>ユキコ@リセット様

有難う御座います。
そうですよね。日本語は曖昧表現とかもあるので受け手での解釈が食い違うって事も良くありますよね。それが日本人の奥ゆかしさにも繋がって良い所でもあるのですが、コンピュータ相手には今のところ通用しないですよね。

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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
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