2006年08月15日

■「フリー」であるということ

「自分は今度独立してフリーになるよ。」
「へぇ、すごいねぇ。いよいよ独立だねぇ。」

フリーランス=言うまでもなく個人事業主である。

病気や怪我をしてしまえば、すなわちその時点から実入りは0となる。
また、社会保険の恩恵からもやや遠ざかり、基本的に会計処理や税務処理をも自分でしょいこむ。
お客様に対しては、法人に依頼するよりもメリットを感じさせないといけない。
その為、日夜見えない部分で自らのスキルアップに全力で磨きをかける。

そう、腕一本で仕事をしていくプロ中のプロ。職人だ。

ところが、私達の業界の「フリー」は未だこのイメージから遠い部分が多々ある。
やや偏見があるかもしれない。また、もちろんプロ中のプロ、本物の方がいらっしゃるのも事実である。
だが、やはり全体感としては、まだ成熟度が足りないと思ってしまう。

自分がまだ20代の頃には、20代でのフリーランスは見たことがなかった。
目にするのが、30代中盤から40代。以前どこかのメーカーや大手ディーラーにいた方が何らかの事情でその場を飛び出し、何らかのツテを辿って、メーカーや大手ソフトハウスと直接契約をして、「いつ切られるかわからない・・・」とは思いつつも、それまでの人間関係を頼りにそれを信じ、日々、目の前の業務と確定申告時期の忙しさを乗り越えていらっしゃったのを、まだ青い若者でありながら目にしたものだ。

最近はどうだろう。20代の時点で、フリーとなっている方を見かけることも増えてきた。

自分の若い時とは状況は異なり、確かにITの波は、我々に若いうちからSEやプログラマーの疑似体験可能な状況を与えてくれた。繰り返すが、確かにその中から天才は登場している例もある。

自分の考えであるが、そもそも企業システムを構築する必要スキルのカテゴリにも千差万別あるが、その中の一つでも、「自分はこれには自信があり、どこでも通用する」というスキルを身につけるには、やはり5年10年という歳月が必要だ。
それも、あれこれやるのではなく、それに特化して地道に努力した結果として。

恐らく、その道を通らぬまま、独立している技術者が多いのだと思う。
もちろん、勤労形態の多様化や、景気の動向、または企業のコンプライアンス重視傾向や下請法など、さまざまな要素が絡み合った結果であるとは思われる。

ただ、「フリー」はやはりプロでなければならないと思う。

児玉光雄様著の「天才社員の育て方」という書籍を最近読んだ。
それを読むと、プロとは何ぞ−という事が、気持ちよい程に書かれている。
かのイチローも元々天才だったワケではなく、小さな頃からの修行、成長ステージに見合った恵まれた修行環境とご本人の強い集中力と思い入れ、イメージ力があいまって、あのような超一流の「天才」となった−とある。

どんな仕事も、最初はコツコツと基本動作を繰り返すしかない。
その数年を乗り越え、次なるステージ、そしてまた次なるステージへ−と、ひたすら熱中していく事で、一歩一歩プロの道に近づいていくのだと思う。

そういえば、オシム語録の中で、「サッカーで飯を食おうと思ったら、何よりも優先してサッカーづけになるべきだ。それは家族よりも−である」というのがあったように思う。
やや、時代に逆行して、賛否両論ありそうではあるが、自分は素直に頷いてしまった。

sigma1126 at 18:13│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(7)TrackBack(0)この記事をクリップ!
▼システム屋として 

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この記事へのコメント

1. Posted by スマイルハートの社長   2006年08月15日 20:47
スマイルハートの社長です。
いつも忙しい中コメントありがとうございます。
また昨日はミクシイーでもありがとうございました。

プロになるには、、ですね。
基本動作の繰り返しの中で
次のステージがしっかり見えてきますね。

今日も応援します、ポチッと!
2. Posted by スマイルハートの社長   2006年08月15日 20:48
スマイルハートの社長です。
いつも忙しい中コメントありがとうございます。
また昨日はミクシイーでもありがとうございました。

プロになるには、、ですね。
基本動作の繰り返しの中で
次のステージがしっかり見えてきますね。

今日も応援します、ポチッと!
3. Posted by スマイルハートの社長   2006年08月15日 20:59
ごめんなさい。
何度もコメントが入ってしまいました。

削除してください
4. Posted by AMB 岡部   2006年08月15日 23:12
5 こおんばんは。
我々の業界のフリーは確かにプロと呼べない人もいますよね〜。
下積みあってのプロですよね♪
5. Posted by 平松@アイアイシー   2006年08月16日 02:22
お久しぶりです。

全く同感ですね。
ボクもフリーの時期はありましたが、プロ意識ってのは常に持ってました。
でも、実際フリーの人でその意識を持っている人は皆無。

しかも、最近は開発手法の発達により、低いスキルでも1人前だと勘違いさせがちな風潮があります。
3年程度やって、「1人前です」と臆目無く言うエンジニアに、正直違和感を覚えます。

最近良く言ってるんですが、社会が大人が結果を求めすぎているような気がします。
その影響が若いエンジニアに悪い方面で出ている、そんな気がしてなりません。
もう少しじっくり育てる風土であってほしいと。
特に個人のスキルが重要なIT業界では必要なのだろうなと考えています。

長くなってしまいました。すいません(汗。
またお邪魔します。
6. Posted by つかさ:「ソリューション営業の道具箱」   2006年08月16日 13:41
10年ルールというのがスポーツなどの世界にはあるようです。トップレベルになるには、10年の経験が必要だと。。。
ビジネスでも、同じことがいえるのではないでしょうか。何度も失敗しながら、スキルを磨くには、それくらいの時間が必要なのだと。。。
7. Posted by 女社長の三十路の気持ちyuka@   2006年08月16日 16:26
私も10年程フリーで今の仕事してましたが、何も守ってくれるものもなく、旅行もいけず、休みという休みもなく、ただがむしゃらにやっていたような気がします
本物のプロでないと生き残っていけない世界でした。
でもその時の経験が、起業した今とても役に立っています

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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
月別