2006年07月23日

■4人分の人生

今回は、2ヵ月半ものブログスランプに陥ってしまった。その間も、激励のコメントなどを頂き、「こんな無礼な自分にも・・・」と申し訳ない気持ちと、有り難い気持ちが交錯したような思いだ。自分のブログに少しでも時間を費やして頂いたみなさま、本当に有難うございます。

日記上でも申し上げていたが、当社は5月決算という事もあり、第四コーナーを回って少しでも成績が上昇させる為に、ゴールキーパーも前線にあがり、11人攻撃をしかけた為に余裕を失っていたのは事実だ。
が、極めて私事であるが、もう一つの出来事があった。

6月上旬に、母が亡くなった。
75歳であったので、平均寿命からすれば確かにやや早いのであるが、一般的には早すぎるという事もない。
ただ、まだ元気であったにも拘わらず、突然の事であったことや、ここ数年の出来事の流れから、自分に与えたダメージは極めて大きかった。

14年前には父が旅立ち、昨年は兄が逝った。そして今年母が...
特に、昨年、母と二人暮ししていた独身の兄が逝ってからは、色々と複雑な思いが続いた。母を一人暮らしさせるのは忍びない。
ただ、今、自分が一緒に住むことは出来ないし、また、母を引き取ればいいかと言えば、長年住み慣れた場所を離れるのも母にとってはこの上ないつらい事であった。
そんな思いを持ち続けた中での今回の母の他界であった。

通夜の前日、自分自身も生まれ育った、しかしもはや空っぽとなった、およそ50年の家族の思いが染み込んだ我が借家で一人、声を上げて泣いた。
こんなに泣いたのは大人になって初めて−というぐらいに、嗚咽し、狼狽した。
その思いは、あまりに複雑すぎて、文章では表現不可能だ。

40を越えた大人としては、いかにもだらしがない。また、誰でも通る道ではあるのだが、自分の両親と、兄弟の全てが、この世から旅立ってしまった寂しさというのは、結構たまらないものだという事を知った。

・・・・・

今週末には納骨を迎える。先に逝ってしまった父や兄と、時間をかけて、同じ場所で眠ってもらうようにするつもりだ。
8月は、50年ほど借りていた自分の生家の後片付けを行い、明け渡す事となる。父と母と兄の思い出詰まった遺品の数々と共に、また色々な思いに浸る毎日となろう。

「一人前」という言葉がある。
自分は、早々と家を離れ、独立した生計を立て、また、起業独立もした。だが、父や母、そして兄を失った今これからこそ、物理的にも精神的にも本当の一人前への修行が始まるのだと思う。そんな気がする。
そして、父と母の家族の中で、今自分がこの世に一人残った事は、きっとある意味の必然である筈だ。
自分は一人取り残されたのではなく、父と母と兄が自分の応援に回ってくれたのだと思う。

3人の思い、応援を背中に感じて、3人+自分=合計4人分の人生を、これから全うしていきたいと思う。

この想い、絶対に忘れない。

sigma1126 at 17:39│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!
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この記事へのコメント

1. Posted by 仔豚   2006年07月24日 14:42
お母様の事、大変残念に思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。

ブログは書けるときに、書きたい事を書けばいいじゃないですか・・・。

元気を出してくださいとは安易にはいえませんが
自分の信じた道を生きて下さいね。
2. Posted by 儲かる管理人   2006年07月24日 18:39
 こんにちは  万吉です。

この度は ご愁傷様です。

高橋社長にとって ホントに大きな出来事があったのですね。

お気持ちを察するには 余りあるほどです。

私も父を亡くした際は 対外的な影響も考慮し
決して自分が涙を流すことを 許しませんでしたが
やはり49日の法要が済んだあと 決壊しました。

やはり ケジメをつけるための涙は 必要だったようです。


 陰ながら 応援させていただきます。
お久しぶりです
ご冥福をお祈りします・・・
4. Posted by ファインリィ hiro4   2006年07月29日 12:26
久し振りに伺ったら、とても悲しい事実を受け止めました。安らかな旅立ちをご祈念致します。

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