2005年12月24日

■盆と正月が(2)

前回の続きです...

予定されていた契約折衝にて、お客様から有り難いお言葉を頂いていたところに、全く違う部署の部門長の方がいらっしゃった。

「高橋さん。終わったらちょっと僕のところに来てくれる?」

この部門長の方とは、以前いらっしゃった部門でお世話になったことがある。仕事で直接やりとりをした事はないが、いつも気さくに声をかけてくださり、嬉しい思いをしていた。

・・・・・

さて、先のお打合せ終了後、部門長のところへ伺うと、別のご担当を紹介された。この方とは初対面。
「ではあとはよろしく。」と、部門長は一旦席に戻られ、初対面の方との本日2本目のお打合せ。

どうやら、新しいワークフローのシステムをWebの技術で構築したいとの事。まずは大手のSI企業に見積依頼を出したが、有り勝ちではあるが桁違いの金額が提示され、成り立たない。そこで、急遽、他のソフトハウスに目をつけていたところ、丁度良く私がウロウロしてたということらしい。この星めぐり、自分の事ながら素晴らしい。

「でも、開発作業の開始が1月10日で、終了予定が3月10日。その後テストと移行準備を行い4月1日より本番稼動したいんです。」
普通に考えると、今突然言われて、1月初めにこのシステム開発体制を作るのは難しい。
だが、お客様も切羽詰った状態。そういう状況でお声をかけて頂いていた事に感謝し、何としても応えたい。「お役立ち魂」に火がつき、激しく燃え盛る。

「概算でいいので、月曜日中に見積りを下さい。」
これはまた大変だ。
「かしこまりました。月曜日中に、必ずお持ち致します。」
時間の猶予はないが、何とか仲間と相談して、見積もりを作成しようと決めた。

・・・・・

「有難う御座いました。」
打合せ終了後、過の部門長の方のところへ、お礼の挨拶を。
「あっ、高橋さん。ちょっと話をしましょう。」
リフレッシュコーナーに導かれ、飲み物まで用意された。

話は何かと思ったら、雑談。
私達の会社の現状や、組織を大きくしていく時のご苦労話。そしてアドバイスや激励なども頂いた。
吹けば飛ぶような小さな会社の代表相手に、貴重な時間を割いて頂き、光栄の極み。
そのリフレッシュコーナーを通るご自分の部下をつかまえては、「ちょっとここに座って高橋さんと話をしようよ。」と、場は一瞬とてもリラックスムードとなる。

この状況に少しのぼせてしまった。

・・・・・

何だか浮ついた気分で、電車に乗り込み、自分の作業現場に戻った。
すると、「高橋さん。Mグループ長が、高橋さんの事、探してましたよ。」と、同僚からの知らせがあった。
なんだろう。。。−と思っていたところに、そのグループ長が私を見つけていらっしゃった。

「高橋さん。ちょっと今時間いい?」
そして、一息の時間もなく、打合せコーナーへ。

今度はまた大きい話だった。
あるグループ会社のシステム全面導入プロジェクトに本格的に参画して欲しいとの事。基本的には業務パッケージを大手コンピュータメーカーのF様主導で行うのであるが、パッケージとパッケージとのインターフェースをとる為のシステムや、情報分析系の為のデータウェアハウスの構築、その他もろもろ。。。
さらに、「Fさんは導入したらそれで終了なんですが、その後のシステムの維持・運用等、その後の事はシグマさんに全面的にお願いしたいんです。」

ここのところ聞いた事のない、あまりの話の大きさに少しだけ言葉を失った。

・・・・・

まさに、盆と正月が一緒にやってきたような一日であった。
この日オファーのあった案件を全て受注できたとしたら、売上規模で年間の25%相当。
こんな事は本当に滅多にない。いったい何が起きたのか。

・・・・・

急ぐ見積もりもあり、また体制についての事もあるので、すぐに同志と打合せをしたかった。当初予定はしていなかったが、調整して私を含む3名で打合せをする事にした。
と言っても、選択した打合せ会場は居酒屋となってしまう。3名とも好きなので、それはそれで仕方がない。

休日前、給料日、クリスマス前、年末−という中、アポなしお店探しにはかなり苦労したが、なんとか一軒のお店に滑り込み、これらの件についての共有化及び前向き話を淡々と行った。
何のめぐりか、途中、先に雑談に誘って頂いた部門長の方ともお店でバッタリ。
改めて、「今日は何かにとりつかれている」と感じる。

結局、何件かはしごの末、3時頃になってしまった。

・・・・・

この日の事、一度冷静に受け止め、計画しなければならない。
だが、週明けまでの時間、少しだけこの余韻に浸らせていただこう。

sigma1126 at 10:31│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(10)TrackBack(0)この記事をクリップ!
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この記事へのコメント

1. Posted by つかさ:「ソリューション営業の道具箱」   2005年12月24日 10:41
嬉しいお話ですね。
社内で案件が動くときは、あちこちで取り組みが発生するのかもしれませんね。
年末という時期もタイミングなのかもしれませんが。
何といっても、これまでの仕事を評価いただけているからこそ、ですものね。
2. Posted by 女社長の三十路の気持ちyuka@   2005年12月24日 10:42
凄いですね
タイミングってとても大切ですよね
なんだか私までとっても嬉しいです
それにしても思わず話したくなる高橋社長
やはり私が想像したとおり癒し系のようですね
3. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月24日 11:05
つかさ様

おっしゃる通り、タイミングなんだと思いますね。3月までの今期予算が組まれている部分についてと、来期の予算組み−という状況の中年末を迎え、動きが活発になっているのかもしれません。
4. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月24日 11:09
yuka様

「癒し系」と言われた事が今まではなかった−と思いますけど、嬉しいです。

>それにしても思わず話したくなる高橋社長

「何時まで飲めるかバトル」−やりますか?
カラオケ挟めば少しは勝負になると思いますけど。
5. Posted by ベンチャー広告代理店の取締役   2005年12月24日 14:56
釣りで言うところの、入れ食いってありますね。
キャパオーバー寸前のお仕事を頂いて、嬉しい悲鳴をあげることってあります。でも、何とか出来てしまうもの。火事場の馬鹿力でしょうか(笑)
人間に限界なんて、ないと思います。
何だかこういうお話を聞くと、人ごとながら嬉しく感じます。ありがとうございます〜♪
6. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月24日 15:57
ベンチャー広告代理店の取締役様

コメント有難う御座います。
そうですね。私も仲間に時折釘をさされるのですが、キャパオーバーの概念があまりないんです。
工夫次第で何とかなっちゃう−と考えてしまいます。
7. Posted by 出口 茂   2005年12月24日 17:10
盆と正月。ブラジルなら、カーニバルとクリスマスという感じでしょうか(深い意味はないです。)受注できることを祈ります。私のような仕事ですと、そのような盆と正月が一気にやってきたという仕事はないですね。地味な仕事です。
8. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月24日 17:42
出口様

そうです。受注はまだなので、浮かれていてはマズいと思っています。
ここからが勝負です。
9. Posted by THE営業マン   2005年12月24日 19:10
素晴らしい!!
不断の努力、の賜物ですね。
この凄い余韻を残しながら、来年も良いスタートを切ることができるように祈りおります。
10. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月24日 21:40
THE営業マン様

有難う御座います。
来年も好スタートを切りたいです。
が、今年ラスト一週間、お互いに頑張っていきたいですね。

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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
月別