2005年12月20日

■原因究明

昨日、システム維持契約をさせて頂いている製パン業様の生産管理システムにて、調査依頼を頂いた。不思議な事に、あるレポートの出力依頼を行うと、きちんと出力されたり、途中でフリーズしたかのような現象となるとのこと。

自分は、午前中から夕方にかけて、会社事務や他プロジェクトの打合せに参画していたりしていたのだが、夕方から合流して、システム調査に加わった。

その生産管理システムは、WindowsをプラットフォームにVisual Basicで作られているもの。レポート出力については、Visual BasicからAccessに連携して、クエリを動かす事により実現されていた。

調べていくと、呼び出されたAccessのクエリに、不穏な動作をするものがあった。
そのまま実行すると動作するのだが、一度デザインで開き、少しでも触ると途端に動かしてもそのまま固まる。また、処理対象となるデータの件数によっても動作が変わってしまう。通常有り得ない現象だ。

「なんだこりゃ。。。」

・・・・・

システムの不具合、調査依頼は通常
1.依頼の受付
2.原因の究明及び特定
3.対策案検討
4.対策実施
5.検証
6.報告
という流れをとる。

だが、少なくともWindowsをプラットフォームとしたアプリケーションシステムについて調査する時、必ずしもこの流れでの作業を取らず、機転を利かす必要がある。
それは、2.原因の究明及び特定−を一旦あきらめる−という事だ。
もちろん、最初からそれを諦め、とんちんかんな事をしていてはダメで、あくまで、原因となっている箇所は特定出来ており、それについて、可能な限り調査した上での事だ。

昔(今でもお使いのお客様は沢山いらっしゃいますが)、大型汎用機をプラットフォームに、主にCOBOLやPL/Iで事務系アプリケーションを構築していた頃は、上の作業工程の大前提はまず覆らない。それはアプリケーションシステムを支えるプラットフォームが強固に安定したものだったからである。従って、不具合の原因は、ほぼ間違いなく構築したプログラム群の中に潜んでいる筈であった。

それに比べ、今回のような現象は、構築したVisual BasicプログラムやAccessのクエリをまずは真剣に疑う必要があるものの、ひょっとすると、WindowsやOffice製品の不具合やバージョンの問題、或いはインストールしたソフトの組み合わせの問題。はては、他に関係なくインストールしたソフトが悪影響を及ぼしている−など、自分たちの許容範囲を遥かに越える部分が原因であることも少なくない。

そのような状況で、いつまでも作られたプログラムといつまでもにらめっこを続けることは、そのシステムをお使い頂いているお客様に最もご迷惑をおかけすることとなる。

こんな場合は、原因の究明は、それなりの技術を持った部隊に任せるか、ベンダーに問い合わせを別途行う事で、一旦保留とし、前に進んで対策を検討、実施していく事が肝心だ。
恐らく、今回のケースでは、動作不安定のクエリを作り直すか、別の方法で処理をする−という事になる。

改めて言う事ではないかもしれないが、Windowsというプラットフォームは、確かにシステム開発の生産性向上、また、SEやプログラマの敷居を下げたかもしれない。だが実は、プロとしての仕事をするには、より難解かつ複雑になっているとも言える。

sigma1126 at 07:25│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(7)TrackBack(3)この記事をクリップ!
▼システム屋として 

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この記事へのコメント

1. Posted by つかさ:「ソリューション営業の道具箱」   2005年12月20日 12:41
Windowsというのは、便利なだけではないのですね。
2. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月20日 12:51
そうですね。
利用する側から見たら、格段にいいのでしょうけれど、私達システム屋からすると、仕事が難しくなっているのは事実だと思います。
3. Posted by THE営業マン   2005年12月20日 16:48
素人意見で申し訳ないですが。
>一旦あきらめる
これって結構難しい判断では?等と思いました。私は、囚われすぎるので。
仕事の線引きが、しっかりしてるなぁと、感じました。
ま、素人ですから。お気になさらずに。
4. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月20日 16:58
コメント有難う御座います。
確かに、ハマっている時に、スパっと諦めるのは難しいと思います。尺度はやはりお客様が待てる限度がどこにあるか−という事だと思います。
5. Posted by 出口 茂   2005年12月21日 09:26
うーーん。とても難しい話で、ついていけませんでした。ウインドウズが出て、私はパソコンアレルギーから脱却できたので、とてもありがたいと思っていました。
6. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月21日 13:29
出口様

ややオタク的ですみませんでした。基本は変わらないのですが、「この仕事も難しくなったなぁ」と感慨にふけっただけでした。
7. Posted by big, greedy, black nothing comparative to beautiful   2006年04月28日 16:04
このサイト、本当に感動的!

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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
月別