2005年12月06日

■腹を決める

昨日、私達の会社で携わっているシステムでトラブルが発生した。

お客様はいつもお世話になっている某大手食品会社のグループ会社、システムは生産管理システムだ。

古くから、このシステムについては、その食品会社のグループシステム子会社のご担当の方が維持、問い合わせ対応をされていた。
今年の初め、このシステムの改定案件を、このご担当から依頼され、従事した事を契機に、私達も時折このシステムにも触れ合う事になっていた。こちらの担当は二年目のA君。
10月より、維持契約を結ぶことも出来、このシステムはご担当の方と、ウチのA君が協力をして、このシステムの面倒を見ていた。

トラブルの一報がはいったのが、午後2時〜3時頃。

運の悪い事に、この日、ご担当の方は別件で他のお客様のところへ出張されていた。
連絡は、トラブルの現地から、ご担当の方へ。そして、そのメールが転送されて、A君のもとへ来る。「最悪、現地へ行かねばならないかも・・・」と、出張先のご担当は考えていた。

私達のお邪魔している現場からは、その大手食品会社のネットワーク上で業務をこなしている。グループ会社の中でも、WANで繋がっていて、リモートで保守メンテが可能なお客様はある。だが、このお客様の場合、そうではなく、ほぼこちらからはオフラインの関係にあった。従って、詳しい状況を把握するには、トラブルの現地に赴くしかない。

「どうしたらいいでしょう。」

A君に指示を仰がれた。
A君はこれまで、このシステムを結構面倒見ていたが、このご担当と共に行動する事がほとんどで、一人でこのお客様を訪れた事はないし、ましてやトラブル対応に出かけたこともない。

まずは、トラブルの現象、緊急度合などをそのご担当に伺う様指示。
そして間もなく、トラブル時のシステム画面のハードコピーが転送されてきた。が、やはり事象を追いかけるには情報が絶対的に不足していた。

そして、「Aさん、まずは一人で行ってくれ。行けるよう高橋さんを何とか説得してくれ。」とのお願いがA君のところへ。

・・・行かせるのは良い。だが、原因がつかめず、そのまま深夜までの戦いになる事も想定される。そんな中、大事な彼を行かせる事を良しとするか否か。しかしながら一方、大事なお客様のトラブル、一刻の猶予も許さない。

「わかった。僕の方でまず電話してみる。」・・1つめの腹を決めた瞬間だ。現地のユーザーご担当の電話番号をA君から教えてもらい、トラブルの状況、緊急度、そして何より、お客様の声色から、全体の状況を把握するのが目的だ。

ほぼ面識のない相手から電話が入ったので、そのユーザーご担当もややとまどった事だろう。感覚的には、システムが止まることによって、業務に重大な支障をきたしているというワケではなさそうだ。しかし同時に、その日のうちに解決しなければならないとも認識できた。

その電話後、
「A君、一緒に現地に行こう。」・・2つめの腹が決まった。
決断して、行動の一歩を踏み出すと、かなり気持ちは楽になる−というよりは、目の前の課題に身体を入れた事により、その課題に対して、前向きに取り組めるようになる。

・・・・・

そうなると後はなるべく早く現地に赴き原因を追究し、対策を講じるだけ。

たまたまかもしれないが、到着後1時間余りで原因を突き止めることが出来、その後の一時間で対策を講じて、お客様に報告させていただき、当座すっきりすることが出来た。

お客様に対して、当り前の行動かもしれないが、腰の重たいSEにはなかなか出来ないことだ。久しぶりにSEとしての腹を決める経験をして、あらためて行動のあり方の勉強をしたような気分だ。

そして...

今日、ご褒美として、現地のお客様、及び出張から帰られたシステムご担当より、感謝の言葉を頂いた。

これがまたたまらない。

sigma1126 at 22:04│このブログを人気ブログランキングで応援する | Comments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!
▼システム屋として 

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この記事へのコメント

1. Posted by 出口 茂   2005年12月07日 11:01
腹を決めるのも、経営者の仕事ですね。たぶん、私の数少ない経験ですが、腹を決める瞬間までは、結構悩みますが、腹を決めて走り出すと、良い結果が待っている時が多いような気がします。小手先の対応で、傷口を広げるのは最悪ですよね。腹を決めて行くかどうかの場数をたくさん踏むと、その判断の精度も上がってくるような気がします。
2. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月07日 11:48
コメント有難う御座います。
おっしゃるとおりですね。私も動き出すまでには結構時間がかかります。
ただ、結果動き出すことが出来た時、そんな自分を褒めてあげたくなったりします。自己満足ですけど。
3. Posted by 出口 茂   2005年12月07日 18:10
いやいや、自己満足することが大切ですよ。経営者を誉めてくれる人はなかなかいないですからね。お客様が誉めてくれる、業績が上がり数字に表れる、社員が社長は素晴しいと言ってくれるなど、どれも毎日の死に物狂いの判断の結果だと思います。なかなか、私はそんな機会はないので、私も自己満足してますよ。というか、せざるを得ないです。
4. Posted by 土の香りのソフト屋さん   2005年12月08日 07:29
ありがとうございます。お言葉に甘えて、謙虚にこっそりと自己満足していきたいと思います。

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よろしくお願いします
土の香りのソフト屋さん
高橋和美

1984年 銀行系シンクタンク入社
その後、中小ソフトハウスにて経験を積ませて頂き、
2001年9月10日、螢轡哀泪レストを東京五反田に設立

当初6名で始めた会社も、徐々に体制が大きくなり、目下数々の壁に体当たり中。

夢は、第一線を退いても自分の居場所となる憩いのエリアを設立すること。

一人の成功は望まない。
仲間との成功分かち合いを好む。
年に一度はビールかけをするような元気で暖かい仲間・集団、そしてそれを周囲に伝染させていきたい。
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